半反応式の作り方について

半反応式の作り方をまとめます。

半反応式の作り方1基本反応を覚える

まず、代表的な酸化剤と還元剤を覚える必要があります。(こちらにまとめました)

今回は、代表的な酸化剤である二クロム酸カリウムで半反応式の作り方を確認します。
二クロム酸カリウムの基本反応式を書きます。

$Cr_2O_7^{-2} \rightarrow 2Cr^{3+}$

半反応式の作り方2水を加える

水を加えて、両辺の$O$の数を合わせます。

$Cr_2O_7^{-2} \rightarrow 2Cr^{3+} + 7H_2O$

半反応式の作り方3水素イオンを加える

水素イオンを加えて、両辺の$H$の数を合わせます。

$Cr_2O_7^{-2} + 14H^+ \rightarrow 2Cr^{3+} + 7H_2O$

半反応式の作り方4両辺の電荷を合わせる

最後に、両辺の電荷の総和を合わせるために、$e^-$を加えます。

左辺は$-2 + 14 = 12$
右辺は$2 \times 3 = 6$
より、左辺に$e^-$を6個加えます。

$Cr_2O_7^{-2} + 14H^{+} + 6e^{-} \rightarrow 2Cr^{3+} + 7H_2O$

以上が半反応式の作り方になります。

初版:2023/5/3

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